笠岡粘土鉱山(岡山県笠岡市)
笠岡市東大戸から井原市にわたる丘陵地には表土約1m蔽われて、主に微細なモンモリロナイトとカオリン(カオリナイト)からなる笠岡粘土を弊社が創業以来採掘している。笠岡粘土は粘結性があり、主に土木の裏込注入材として出荷している。近年では、一部工業用や農業、飼料用としても出荷している。創業当時から数度の採掘箇所の変更はあったが、ここ30数年は現在地で露天堀採掘をしている。

鉱山埋蔵量及び使用機械・車輌
- 推定埋蔵量:60万t
- 使用車両:コマツ(PC-200)0.7m パワーショベル、いすゞ10tダンプ(ギガ)✕1台
- 作業者:業務管理者1名、掘削作業主任者(2名)
鏡山ベントナイト鉱山概要(島根県出雲市大津町)
JR出雲市駅南東約5㎞先の出雲市大津町三谷にあり鏡山鉱山と呼ばれている。昭和27年10月荒木氏、新宮氏によって開発され、堤防グラウト工事用として出荷されるようになった。その後、平松建材㈱出雲工場/(本社:岡山県倉敷市)の経営を経て、昭和42年7月からは ※ 笠岡粘土工業㈱/(本社:岡山県笠岡市)が経営権を引き継ぎ、現在に至っている。
※ 笠岡粘土工業㈱ 現:カサネン工業㈱
モンモリロナイト(スメクタイト)以外にクリストバライト、斜長石及び沸石(ゼオライト)を含む。沸石はモルデン(モルデナイト)沸石と斜プチロル(クリノプチロライト)沸石とが共存している。製品の膨潤度は4.0~5.0(ACC法)、CECは120~130me/100gを示す。本鉱山はかつては坑道堀されていたが、現在は露天堀で主に農業用(土壌改良資材)や苗床の助材用一部工業用原料として出荷している。

鉱山埋蔵量及び使用機械・車輌
- 推定埋蔵量:90万t
- 使用車両:コマツ(PC-200)0.7㎥ パワーショベル、コマツ0.45㎥パワーショベル、日野4tダンプ(レンジャープロ)×1台、日野4tダンプ(スペースレンジャー)×1台
- 作業者:業務管理者1名、掘削作業主任者(2名)
大暮ベントナイト採取場(島根県大田市朝山町)
大田市朝山町大暮付近(仙山峠先西方面)の国道9号線南側に位置している。本鉱床は昭和41年に出雲市の園山氏が採掘を始めたが、後に(昭和44年)笠岡粘土工業㈱/現 カサネン工業㈱によって重機を使って本格的に採掘を始める。以前は弊社の主要鉱山であり、主に製鉄所向けのペレット用として出荷をしていた。ここ数年は工業向け用として規模を縮小して採掘してたが、現在は主に土木向けとしても出荷し拡販をしている。本ベントナイトの構成鉱物はモンモリロナイト(スメクタイト)斜長石及びゼオライトを含む。ゼオライトはモルデン沸石と斜プチロル沸石とが共存している。膨潤度は鏡山鉱山(出雲市)よりは大きいが、Na型よりは落ちる。人工的加工しNa型に変えた形で商品化している。CECは60~80me/100g ほぼ掘りつくされた鉱山であるが、現在は国道側に向けて下段に掘り下げている。露天掘り鉱山
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鉱山埋蔵量及び使用機械・車輌
- 推定埋蔵量:25万t
- 使用車両:日立0.5㎥ パワーショベル、日立ホイールローダー1.3㎥ 、日野10tダンプ(プロフィア)×1台
- 作業者:業務管理者1名、掘削作業主任者(2名)鏡山鉱山兼務